目に見えない世界は、こうして考察する

思想/哲学

目に見えない世界は、こうして考察する

私たちの周りには、目に見える現実世界があるだけではありません。
むしろ目に見えない世界の方が多いですね。

目に見えない世界のほとんどは、科学的に証明されているわけではありません。
だからといって、無視するわけにもいきません。

私たちが日々いつでも感じている「心」の仕組みですら、科学では何もわかっていないようなものなのですから。

見えない世界を探求することは、心を育て、結果的に人生をより豊かにすることに繋がると思います。

では、実際に私たちには何ができるのか・・・?
これが今回のテーマです。

何かのテーマを考察する上で、基本となる、二つの対極的な思考方法があります。
それが帰納法と演繹法です。

帰納法は、観察や実験など、経験則や統計的なデータの積み重ねの上に、結論を出していく方法です。
代表的なものとして、科学などが挙げられます。

演繹法は、まずは大前提を掲げ、その前提の元に、あらゆる結論を導き出していく方法です。
宗教などの思想が、その代表的なものと考えられます。

このどちらかが正しくて、どちらがより優れているかではなく、そのどちらも取り入れて、両方の角度から考えていくことが大切かと思います。
なぜなら、どちらにも大きな欠点があるからです。

ここからは、わかりやすく科学と宗教を例に考えてみますね。

科学は、観測や実験を積み重ね、あらゆる事象を証明していきます。
科学で証明されたことは、まず正しいと捉えることができます。

しかし量子論のように、目に見えない世界は、観測や実験ができる世界ではありません。
だから最先端の量子論といっても、まだ証明されていない仮説のものが多くて当然ですね。

では証明されていないから、意味がないわけではなく、
実際に、ある仮説を元に導き出された方程式を使えば、現実の事象を説明できるとわかった為、
インターネットやパソコン、携帯電話などがここまで実用化されているのです。

最先端の量子論であっても、誰かが思考して生み出した「仮説」を元に、それを証明しようと努力しているのが、科学の分野。完全に証明されてなくても、産業は応用しようとしていますね^^

こう言葉にしてみると、科学といっても、演繹的なアプローチの要素も強いことがわかります。
だからといって、決して悪いことではありません。
証明できないものは正しくないとしてしまったら、ほぼ永久に真実には辿り着かないと思います^^

一方、宗教などは、先に答えが説かれます。
その答えが正しいかどうかは、信じるしかありません。

人間は、わからない事でも「信じる」ことで生きるエネルギーに変えることができる。
これこそが、他の動物との一番の違いなのかもしれません。

たったこれだけの表現で、演繹法の欠点が見えてきますね。
先に結論を出した「大前提」が間違えていたなら、全てが崩れてしまうことになるからです。

帰納法的なアプローチで、コツコツ証明し続けていく・・・。
この過程で、演繹的な考えと矛盾が生じたら、その考えは間違えている可能性が高くなります。
本当に正しいものであれば、帰納的な証明によって、演繹的な答えに近づいていくはずです。
真実であれば、最終的には一致するものと思います。

ところが、人によっては、帰納的な思考が強い人、演繹的な思考が強い人がいます。

前者は、科学で証明されていないものを「否定」し、
後者は、科学云々言う人を「無視」しがちです^^

科学の概念によると、科学的に間違えを証明できないものは、間違えているとは言えないのです。
正解は「正しいか、間違えなのか、わからない」となりますね。
だから「科学的に証明されていないから間違えだ」というのは、科学的な発言とは言えず、感情です^^

反対に「理屈なんてどうでもいい、私はこれを信じているんだから」というのは、盲信です^^
もし対象が、人生に大きく関わるものなら、間違えていたら危険です。

だから、どちらにも偏らず、どちらの良いところも尊重し、
真逆のアプローチから思考していくことが大切なのだと思います。

当チャンネルの「ネコでもわかる」シリーズは、目に見えない世界の考察がメインですが・・・
私は、科学者でもなければ、教祖でもありません^^
だから、何が正しくて、何が間違えているかを主張するつもりも、他の意見を否定するつもりもありません。

なぜなら、どこまで追求しても、正解はわからないものをテーマにしているからです。

もちろん、自分なりの答えは、伝えていきたいので、
独自考察理論の「多元宇宙統合生命論」として、まとめました。

これまで約200年続いてきた「地の時代」は、目に見える現実的なものに価値が置かれる時代でした。
これからの「風の時代」は、モノよりコト。現実的なものより、目に見えない世界への関心が、より高まってくるはずです。

しかしながら・・・
みずがめ座の時代の、象徴のひとつである「情報化社会」・・・
ネット上には、たくさんのコピー情報が溢れかえり、偽情報や、操作された情報まで紛れ込んでいます。
さらにAIの普及と共に、
何が正しくて、何が間違えているか・・・より一層、真実が見えない時代になる可能性が高いですね。

だからこそ、全ての人が、自分の目で、真偽を、正邪を見抜き、
自分なりの答えを見つけられる力が大切になるかと思います。

このチャンネルで一番伝えたいことかもしれませんね。
何が正しいかの「答え」を出すのは、最終的には自分でしかありません。

でも、どうやって答えを出していくのか・・・
そのヒントを、少しでもお伝えできればと・・・。

これこそが、風の時代の子供たちに残していきたい、メッセージです。