世界はゼロポイントフィールドから生まれた

科学/心理学

世界はゼロポイントフィールドから生まれた

皆さんは、ゼロポイントフィールドという言葉は聞いたことがありますか?
恐らくは、科学の世界というより、スピリチュアルや 自己啓発の業界で、この名を聞くのではないでしょうか。

ゼロポイントフィールドは、この世界の誕生の仕組み・・・
もっと言えば、目に見えない世界、全体の真実に迫った科学なので、とても一回では語りきれません。
もちろんまだ仮説の段階で、証明された理論ではありませんが、
まずは基本の概念を抑えつつ、どれだけ重要なテーマが秘められているかを考えていきましょう。

夜空に広がる大宇宙・・・。
宇宙は、どのように誕生したのでしょうか?
宇宙が生まれる前の状態は、完全な「無」・・・ 何もない状態だったのでしょうか?

ゼロポイントフィールドの仮説が生まれたきっかけは、
何もないと思われていた真空の中に、ゆらぎが起こるとわかったこと。
完全な無と思われていた空間にも、エネルギーがあることがわかったのです。

ここから生まれた仮説が、これから説明するゼロポイントフィールドです。

この宇宙のあらゆるところに、普遍的に存在する「量子真空」 と呼ばれる場があり、
ここには、宇宙をも誕生させてしまうほどの、無限のエネルギー、ゼロポイントエネルギーがあるという仮説です。

そして、この場所には、宇宙誕生からの全ての情報があるのではないかとも考えられています。

この仮説によれば、現実世界と呼ばれるものは、ゼロポイントフィールドの中から生まれたことになり、
そして肉体の死後も、このエネルギーの世界に還っていくだけのものと考えられます。

もはや科学を通り越して、哲学や宗教の話のようにも聞こえるかもしれませんね。

科学とは、観測や実験を繰り返して、証明されたものを 正しいと 認めていく世界ですが、
一方では、科学的に証明できないものを 否定してしまう傾向もあります。
でも本来は、間違えを証明できない限りは、間違えだとも言えないのが科学の定義なのですが・・・。

まだ科学が、そんなに進んでいない昔の時代は、
目に見えない世界や、この世界の仕組みを説いた、哲学や宗教の思想を、
人々は「信じる」ことにより 理解していました。
人間は、見えないものを「信じる」ことで、「自分の世界」にすることができる生き物です。

科学が進んだ代償で、簡単に「信じる」ことができなくなり、
「疑い」や「不信」の心が強くなってしまったのかもしれませんね。

特に現代の科学は、何でも「物」の仕組みとして理解しようとします。
目に見えないエネルギーでさえも、電気的な働きとして法則性を求めます。
「心の世界」のことですら、「脳にこのような電気が流れるから・・・」というようなアプローチで捉えようとしていますね。

結果として、確かに科学は進んできています。
しかし、科学の最先端を行く人ほど、追求すればするほど、真実から 遠のいていく感覚を 感じているのではないかと想像します。

科学は、地道な観測や実験を繰り返して、真実に迫っていく分野です。
いわゆる 帰納法的なアプローチで、真実を一段、また一段と 階段を上がるように解明していきます。

一方、宗教などは、先に「これが真実」 という大前提を信じることで、心に世界観を描きます。
いわゆる 演繹法的なアプローチで、自分の信じた世界を受け入れていくのです。

ゼロポイントフィールドの仮説は、科学の分野とはいえ、アプローチは完全に後者です。
科学というより、思想に近いかもしれません。

だから当てにならないということではなく、むしろ今の科学の限界を打ち破った理論として、
最大限に評価されていくのではないかと思っています。

夜空の星々は、地球を中心に回っていると思っていた、天動説の時代に、
地動説が生まれた時も、そうだったのではないでしょうか?

ゼロポイントフィールドには、この宇宙、全ての情報があるとされます。
これはスピリチュアルの業界でよく聞く、アカシックレコード の話に通じるものがありますね。

また、ゼロポイントフィールドの概念は、仏教では 阿頼耶識として、遥か昔から語られています。
阿頼耶識にある情報とは何か・・・
阿頼耶識から、この現実世界はどのような過程で誕生していくのか・・・
人間の叡智は、科学の発展する 遥か以前から、ここまでの答えに辿り着いていたのだと 驚くことになるでしょう。

次回からは、科学でどこまで証明されているか・・ということだけに拘らず、
もっと深いところまで掘り下げて、世界の真実を考察していきますね。