水素原子モデルから学べること

科学/心理学

水素原子モデルから学べること

ネコでもわかるシリーズでは、科学などの基礎をテーマにしていますが、
単なる知識を解説するのが目的ではありません。
とはいえ、誰でもこれだけは知っておいた方がいいという、基本中の基本だけは 紹介していきますね。

多くの人が認識している世界は、思っている以上に不可思議なものなのだと 知っておいた方がいいからです。

私たちの体や、周りにある様々なもの。これらは原子の集まりでできていますね。
原子の中でも、一番の基本が、水素原子。
水素原子は、1個の原子核と、1個の電子で構成されていると習いました。

そして昔、学校で、原子核のまわりを、電子が回っている図を 習ったと思います。
太陽のまわりを回っている 地球のように・・・

ところが量子力学によると、これは間違えであるとわかりました。

電子は、一定の軌道上を回るのではなく、
実体化したり、消えたりを繰り返しながら、原子核の周りの様々な場所に 存在していたのです。

正確には、原子核のまわりには、電子が波の状態で存在しており、
量子力学の基本どおり、意識を向けると、物質化して現れます。

これを図に表した場合は、原子核のまわりに、まるで雲のように電子が存在することから、
「電子雲」と呼ばれています。

そして電子は、原子の周りに均等に存在するのではなく、ランダムに無規則に動いているわけでもありません。
素粒子の振る舞いは、「確定的」なものではなく 「確率的」であることが科学の力でわかったのです。

もっと詳しく知りたい方は、「ボーアの原子モデル」を調べてみてくださいね。

さて、科学の世界は、より正確に、一歩一歩真実に迫っていく道 でありますが、
少なくても私たちが生きている間には、最終的な答えに辿り着けるものでもありません。

目に見えない世界を、科学的に証明することは簡単なことではなく、
今わかっている科学を正しく踏まえつつ、更にその先まで考察していくことも大切ですね。

世界の真実を、どこまで理解しているかは、人生の深みにも関係してくると思うから・・・。

私たち人間や、この世界を形成する「物質」には、このような不可思議な性質を持つものの 集まりでできていることは間違えありません。

私たちの目に見えているもの全てが、決まっているもの、変わらないもの、と捉えるのではなく、
全てが、常に変化し続けていて、いくらでも変わるんだ、という意識になれるといいですね。

人はどうしても、目の前の状況を変えられないと思ってしまいがち。
運命は変えられない、未来も変えられないと思っている人も、まだまだいるはず。

話が科学から大きくそれてしまいますが・・・
占いはなぜ当たることが多いのでしょうか?
思っている以上によく当たるから、これだけ多くの人が、占いに興味を持つはずですね。

先ほど電子は、「確率的」に存在するといいました。「確定的」ではありません。

人間には、限りない可能性があるはずですが、やはり確率が高い未来、確率が低い未来はあるのだと思います。

だから、自分が変わる努力をせず、流れに任せているだけなら、確率の高い未来に流れていくのではないでしょうか。
占いの結果を 信じる人ほど当たりやすいというのも、
自分でその未来を意識するから、より確率が高い方に進んでいくのかもしれませんね。

もちろん、占いに望む未来が出ていたら、流れに乗っていくのが正解ですね^^

しかし人生は、自分の思い通りの方向にだけ進むとは限りません。

この時、現実世界は、変わり続けているんだ。
未来は決まっているのではなく、いくらでも可能性があるんだ!
と思えるか、思えないか・・・

たったこれだけの意識の違いが、未来を大きく変えると思うのです。

科学の知識も、こうした思考の裏付けに役立て、自身の確信にすることで、
本当の意味で生きてくるのではないでしょうか?