FOOL(愚か者)or FREEDOM (自由)
ひとりの少女が、崖の先端で、上を向いて 楽しそうに踊っていますね。
少女の後ろで、犬が吠えていますが、この犬は何と言っているのでしょう・・・。
この少女は、目の前の崖に気が付いていない「愚か者」なのでしょうか?
それとも、目の前には、どこまでも道が続いていることを知っていて、まさに「自由」に進もうとしているのでしょうか?
私たち人間は、宇宙生命と 同一の生命の存在です。
私たちは、この地球という 現実の世界に生きています。
そのどちらもが正しく、どちらも間違えではありません。
もし、現実にしっかりと目を向けていなく、
自分の中にある 思い込みや 幻想、現実性のない 夢などに囚われていて、
周りの 確かな現実を見ようとせず、何も考えなしに行動をおこしてしまったら、
文字どおり、転落する人生になっていくでしょう・・・。
もし、精神性の探究や、目に見えない心、人との絆などに まったく意識を向けず、
目の前にある現実だけに捉われて、自分のつたない思考や、決められたルールだけに執着していたら、
真実には決して辿り着けません。
ましてや現実の欲だけを求めてしまったら、
「人としての正しい道」すらも踏み外し、やはり転落してしまうはずですね。
さて、人生は、目の前に同じような「現実」が現れていたとしても、
自分の「生命の現在地」次第で、意味がまったく変わってくると思います。
目の前に「人生の崖」が現れているのに、真実が見えていない人には、崖という現実さえも見えていません。
まさに「愚かな人」といえるでしょう。
しかし目の前に 現実的な 人生の試練や困難が現れていたとしても、
その困難が 自身を鍛え、成長するために、あえて現れているのだと捉え、
その先にこそ、真の幸福が待っているとわかっている人は、
何も恐れずに、進んでいくことができるでしょう。
まさに宇宙生命としての「心の声」のままに、見えない道を歩いていけるはず・・・
何の束縛にも囚われない、自由な意思のままに・・・。
私たちが進んでいく未来は、
こうでなくてはいけない、必ずこうなってしまう、ということはないのです。
フール=愚者 のカードは、
目に見えている現実と、真実は違うということを・・・
そして私たちの創る未来は、自分の心の 「現在地」次第で、どのようにも変わってしまうことを、
このたったひとつの絵柄から、教えてくれているようですね。